辞めるのも辛い
今日からまた無理やり出社の一週間。
朝起きるのは辛いけど、行くまでは辛くない。
でも会社が近づいてくるにつれ、内臓が口から飛び出るような、ダイナミックな嘔吐感に襲われます。
あのオフィスという箱も過去のいろいろなものを帰想してしまう。
でも他のスタッフがいるオフィスと、空っぽのオフィスとでは、空っぽのオフィスの方が精神的に楽なので、皆が出社する2時間前くらいに出社し、ゆっくりと体調を整えます(薬を飲んで)。
秘書という仕事柄、朝は新聞に3紙目を通して、社長必読記事を全てピックアップしデータにして分類します。
ほほーう。
などと言いながら。
社長が出社前に全ての必読記事をメールで送り、格納してから、次は社長室のお掃除。
拭いて掃いて吐いて整えてアロマを焚いて。
黒が好きなのでインテリアは黒ベース。掃除が面倒。でももう慣れた。
どこに指紋をつけて1日を終えるのかもわかってる。
7年も家族以上に一緒にいた人だもの。
そりゃー。
こんなになるまで体も心も傷つけられたけど、私はこの仕事を愛していました。
この仕事に誇りを持っていたし夢も持っていたし、この人を尊敬していたし信じていた。
傷つくほどに、きっとそういう思いは強くなっていったんだと思います。
傷つくほどに、この傷がいつか報われる日が来るって信じなきゃやってられなかった。信じれば信じるほど、この仕事や会社への愛情が深まっていったんだと思います。
これってDVの構図と一緒なんだろうか?
それとも、昨今うわさの社畜なだけ?
こんなになってまで言うのもなんだけど、私は社畜という言葉が嫌いです。
会社から給料もらってる。会社の看板があるからこそ仕事ができてる。誰かの看板を借りなければ何もできない単一の人間は、そうやって働くしかないと思っている。
そうやって働いているうちに、会社を愛し仕事を誇りに思えてくる。だから人より頑張ろう、貢献しようって思えることを揶揄するような言葉や風習は嫌いだ。
今もその気持ちは変わりません。
ただ体も心もついていかなくなっただけ。
ボロボロになっちゃっただけ。
今日、いつものように空港に送り、ゲートまで見届けた後、なんだか涙が出てきた。
私、辞めるんだな、この仕事。
そう思ったら泣けてきました。
情緒不安定の極みですよね。
辞めたくない。
辞めたくない。
辞めたくないのに、こんなになっちゃった。
どこに何をぶつけていいかわからず、今日は悲しい気持ちで1日が終わります。