階段から転落 その後
傷はだいたいジュクジュクしなくなり、絆創膏無しでも大丈夫な箇所が増えてきましたが、足首と膝の腫れがまだ引かない。
そろそろ病院に行ってみようかな。
歩けるから大丈夫だと思っていたけれど。
それとももうちょっと様子みてみようかな。
労災申請は時期的に難しいかな。
足の痛みより精神状態の不安定さの方が日々辛い。
やっぱり最近感情の起伏がものすごく激しい。
でもボスの大仕事が今日でひと段落ついたので、ボスの感情の起伏も落ち着いてくるだろうから、私の感情の起伏も落ち着くのかな。
他社はどうなのか、よくわからないけれど、弊社の場合、社長秘書は社長秘書である限り、世界中の誰よりも社長と一緒に過ごす時間が長い。
いやらしく聞こえるかもしれないけれど、一緒に過ごす時間は、家族よりも奥様よりも彼氏よりも彼女よりも誰よりも長い。
でもうちのボスの場合は、秘書を務めるということは、やっぱり心も一つにならなければ無理。
ボスが何を考え、何をストレスとしているのか、常にボスの心の声に耳を傾け、2歩、3歩先を考え先回りをする。
わざと何もせず、激怒されることもある。
先回りしたのに、「やっぱりいいわ」と徒労に終わることもある。
先回り出来ず指示され急かされ寝ずに完成させた仕事も、徒労に終わることもある。
引き継ぎ中の現在、ボス対応についてはわずかなことしか決まりごとがないのでうまく言葉で説明できないのがもどかしい。
「今はこうしたんだけど、もしこうゆうときは、こう言ったり、でもこうゆうことにならないこともあるから、あらかじめこれを用意しておくんだよね」
そんなこと言われてもチンプンカンプンだろうよ。
最後には「結局その時その場の状況に合わせた対応をすることしかないんだよね」で締める。
こんなやり方は、きっと私が引退した後は改められるだろう。
おそらく秘書の役割は、世の働く若い女性がイメージするような、華やかで軽やかな仕事になるだろう。
たったそんな役割でも担ってくれる人がいるのといないのとでは、雲泥の差だから。
戦略的な秘書としては多分、男性幹部が現場から引っ張られるんだろうな。
それでいいとおもう。
うちの社長秘書は、女じゃ務まらない。
体力的にも精神的にも。
ボスは立ち止まらない人だからね。
ついていくのに必死だった。
ま、あと3週間!
精神的にも、事故的にも、命を落とすようなへまをしないように気をつけながら、社長秘書としての、そして、社会人としての最後を静かに閉じようと思う夜でした。