元秘書AKUの”パニ&鬱”克服ブログ

秘書時代に受けた過労とあらゆるハラスメントでパニと鬱に。現在は大企業でしがない派遣社員・・・人生のリベンジなるか!?

悪夢再び〜予告パワハラ〜

順調な再就職を果たした私ですが、

トラブルがあり、先日、なんと即日退職しました。

 

原因は、セクハラを拒んだらパワハラになった、といったところでしょうか。。。

 

9月17日のブログに書いたことがエスカレートしてしまった感じです。

こんなに生理的に無理だと思ったことはないくらい、生理的に無理でした。

 

何か、触られたり性的なことをされたり言われたりなど、直接的なセクハラではなかったので、自分でも「不信感はあるが何かされるわけじゃないのでジャッジができない」といった状態でした。

 

パワハラにエスカレートするまでは、ジャッジできませんでした。

 

はたから見ると、きっと、「異常に気に入られている」といった感じだったようです。

 

よく言えば、とても親切にしてもらって、過剰じゃないかというくらい評価してもらっている、という感じでした。

 

こう書けば、まんざらでもないんじゃない?と思われそうですが、

理由が無いことほど不審なものはありません。

 

「3億円ご当選おめでとうございます!」というタイトルのメールが来たら直感的に迷惑メールだと判断しますよね。

 

極端な例えでしたが、なぜそこまで親切にされ評価されるのかがわからない、というのが漫然とした不信感につながっていました。

 

でもこれは迷惑メールとは違い、職場内での出来事です。

親切心かもしれないことに対し、不信感をあらわすなんてことはできませんでした。

 

でも、前職の秘書時代に学んだ、「不信感を放っておかない」という信念のもと、

どんなに親切にされてもどんなに評価してもらっても、

こちらから擦り寄ったり過剰なリップサービスをしたりなどは、

絶対にしないと心に誓っていました。

 

不信感を放っておいた結果、ブラックすぎる労働条件をズブズブ受け入れてしまったので。。。

 

そうして運命の日。

なぜか熱心に会社の飲み会に誘われました。

どれほど熱心だったのかというと、、、

 

とあるメーカーの営業所勤務でした。

その日、上司含め営業マンは午後には全員外出することになっていました。

その間私は一人事務所でお留守番。

 

最後の一人が外出して間もなく、他の営業マンと外出していたはずの上司が事務所に戻ってきました。

 

開口一番、「今日の飲み会これる?本社から部長が来るから出席したほうがいい、本社に顔を売らなきゃこの先大変だよ」とのこと。

特に予定もなかったので、他の皆さんも飲み会に出席するものだとばかり思って、出席の旨伝えました。

上司は、子供のようにはしゃぎ、「そうかそうか、よかったよかった。じゃあ今夜◎時からいつもの店ね!これを言いに戻ってきたんだ〜じゃ、下で車待たせてるから行ってくるねー!」と言って、嵐のように事務所を去って行きました。

 

なんでわざわざこんなことのために・・・とまた不信感が芽生えましたが、

たまたま近くを通った時に思い出したのかな、などと考え直しました。

 

そして、飲み会。

辺りを見回すと、女性社員が私しかいない。

「他の女性社員さんたちはこないんですか?」と、先輩社員に聞くと「あれ?本当だ。支店長(上司)、声かけてないんですか?」

その問いに、上司は、なんと声をかけていないとの答え。

一気に不信感がまた芽生えました。

なぜ女性社員に声をかけず、私にはわざわざ出先から事務所に戻ってきてまで今日の飲み会への出席を半ば業務命令のように促したのか。

理由が全くわからないのです。

 

でも本社からお偉いさんたちがきている手前、不信感をあらわにすることもできず、なんやかんやでその話は流れました。

 

飲み会の中盤、本社のお偉いさんから、「先輩や上司はちゃんと仕事を教えてくれているか?」との問いが私に飛んできました。

 

私に直接業務を教えてくれていたのは先輩たち数人でした。

先輩たちには本当にお世話になっていました。

ですので、初めて飛び込んだ業界でまだわからないことが多かったのに本当に根気強く仕事を教えていただいていること、商品知識や商流や同業他社情報に詳しく、とっても尊敬しています、と答えました。

 

「上司はどうだ?」との問いには、

「業務上は直接的な関わりはあまりないので・・・」といったところで急に場が盛り上がってしまいました。

 

上司が興奮した様子で、「こいつら(先輩たち)は優秀で、俺はバカだって言いたいのか!?」とわめいていました。他の皆さんはそのコントラストに大笑い。

 

「そんなことは一言も言っていません」と言いましたが、その後言おうとしていたことを言っても、上司の興奮と他の皆さんの笑い声に打ち消され。

 

でも上司含め、全員笑っているからいいのかなと思い放っておくことにしました。

上司も普段から自虐ネタで笑いを誘う人だったので、いつものそれだろう、と。

 

しかし、盛り上がりが冷めた頃に、上司から一言。

「お前、これまで可愛がってやったけど、週明けからお前に対する接し方、変えるからな。あの事務所内で俺に冷たくされたら精神的にキツイぞ。覚悟しとけよ。」

とのこと。また一同笑い。

私も、さすがに冗談だったんだな、と思い、その日は終わりました。

 

そして週明け。

 

私に対する無視が始まりました。

本当に冷遇が始まったのです。

いやいやいやいや、ありえないでしょ、そんなこと、と自分に言い聞かせました。

とりあえず冷遇されることになったその成り行きも信じられませんでしたし、

予告パワハラなんて、というか、精神的に苦痛を与えることを予告してその通りに実行するだなんて悪質すぎて、信じられませんでした。

 

信じないようにしていた私の心とは裏腹に、冷遇は1週間続きました。

そして2週間目の朝も変わらず。

 

まず派遣会社に相談しました。とりあえず現状のみ報告しました。

派遣会社からは「それはひどいですね」と同調してもらったものの、退職に関しては鈍い返事。そりゃそうですよね。

結局、翌日、先輩(社内の組合の仕事もしている人)に相談してみることにしました。

 

翌日になっても上司の態度は変わらず。私の発言を逆手に取り、先輩たちに嫌味を言いまくる、そしてゆるゆるだった営業管理も、何の脈略もなく、1分単位で管理すると言いだす始末。私に褒められた先輩たちや、私に対して、自分のパワーを誇示するための嫌がらせとしか思えませんでした。

 

先輩に相談する前に、私は退職を決意しました。

そして、上司が外出したタイミングで、先輩に全てお話ししました。俺たちがフォローするからもう少し頑張ろう、時間が解決してくれる、と言われました。

 

「明日以降もこのような状況で出勤しなければならないのでしたら、不安で仕方ありません。このような状況が会社として正しいことなのか、会社の見解を伺えるのであれば、出勤します。本社もしくは親会社のしかるべき部署に相談させていただくということです。私が業務でご迷惑をおかけしたならわかります、上司の名誉を傷つける発言をしたならわかります。どちらも当てはまると思えません。しかし、上司の私への対応が正当なものだというのであれば、会社としての見解を伺いたいです。なぜなら、私の判断が誤っているのであればそれを正さなければなりませんし、正すためには理由を伺わなければ正せません。また、上司の私への対応が不当なものならば、それが正されない職場環境でこの先働くことは、とても不安です。今回時間が解決してくれたとしても、また思いもよらぬところで冷遇が始まるのではないかと思うと、不安で仕事ができません」

 

会社の意見を聞く、ということがどういうことなのか、わかった上でこのようにお話ししました。先輩に、私が退職する以外の選択肢を、与えることができませんでした。

 

先輩は退職を受け入れてくれました。何度も何度も申し訳ないと詫びていました。

(先輩は上司の次のポジションですので事業所での人事決定権がある人でした)

私からは、本当に素敵な先輩たちに恵まれて毎日幸せだったこと、できればずっと一緒に仕事をさせていただきたかったこと、こんな結果になって辛すぎること。。。そんなことを言ったと思います。

 

上司が戻る前に、会社を出ました。一気に涙がこみ上げました。

またかよ・・・・と。

 

気持ちを奮い立たせ、派遣会社に電話。

退職の旨まずは派遣先に了承をいただきました、と伝えると、案の定、困った様子。

結局、その足で派遣会社に出頭し、これまで感じてきた不信感も全てお話ししました。

こんなこと言ってもしょうがないかな、と思ったことも全て言いました。

全てお話ししたら、派遣会社も真っ青。

やっと全て繋がりました、とのことでした。

 

やはり、自分の価値観でジャッジするのは危険だなとつくづく思いました。

「こんなこと・・・言いづらいし・・・」と思っていたことも言ってみると大きな労働問題だったりしました。

 

私の行動如何では大きな労働問題に発展する事態だと判断していただき、即日退職を了承していただきました。

 

派遣会社に契約解除の旨を説明された上司は、青ざめていたそうです。

 

忙しくてただ虫の居所が悪かっただけ、などと弁明していたようですが、これまでの不信感の全てを私から聞いていた派遣会社は、それらを小出しにし理詰めにしていったところ、上司はパワハラを認めたようです。そして、私に直接謝罪したい、とも。派遣会社を通じて、何度も謝罪の対面の受け入れを依頼されましたが、固く拒否しました。

 

派遣会社のおかげで、退職に伴う精神的苦痛は最小限でした。

本当にスムーズに退職することができ、また、派遣会社からはすぐに仕事のオファーをいただき、来週から別の職場で仕事復帰することとなりました。

 

今、様々な問題になっていますが、私は派遣スタッフで本当に良かったなと思っています。

 

今回の件も、派遣会社が間に入ってくれなかったら、自分自身では解決できず、前職と同様、自分の中での不信感に目をつぶり、自尊心を傷つけられる日々が始まっていたと思います。

 

もちろん、お給料はそれなりですし、非正規という不安もありますが、

今は毎日安心して働くことを最優先にしたいのです。

3年で終わりならそれでよし、その間は派遣会社に守られながら仕事ができるんですから。

 

3年間精一杯頑張ったな、と思えるように月曜日から再スタートしたいとおもいます。