睡眠リズム
過労やストレスによって休職を余儀なくされたり、就労が困難になると、決まって現れる症状は睡眠リズムの乱れなんだなと、感じています。
私もそうでしたし、未だにそうです。
だけどそれは、就労困難になって新たに発生した症状ではないんです。
だから、睡眠のリズムを、就労困難となった症状と同時に改善するのは難しいのではないかと思います。
就労時から不規則な生活を強いられてきた、その影響が非常に強いとおもいます。
平均午前1時、午前2時あがり。
しかし午前0時に終わることもあれば、日の出を拝む時間まで終わらないこともある。
朝の出勤時間も、6時、7時、8時、9時、昼、と、さまざま。
普段の睡眠時間が完全に足りていないのですから、決まった時間に起きるだなんてもったいないことはせず、出社ギリギリまで睡眠をとります。
このような生活を繰り返していると、体内時計はぐちゃぐちゃに。
何時に寝て何時に起きるだなんて、決まりがないのですから。
そして、就労不可能になり、体が全休モードになると、食事とトイレの時間以外は、冬眠でもしてるんじゃないかというくらい、深い眠りに落ちます。
私が1ヶ月間の休養を余儀なくされた時は、毎日だいたい15〜20時間程度は眠っていました。
これは薬の作用も大きく関係するとはおもいます。
私の場合は、当時、目をつぶっても会社での出来事がランダムに多面的に映像となって脳みそにどんどんフラッシュバックして、感じたことのないレベルの焦燥感や、気持ちの高ぶり、動悸は激しくなり、発狂寸前となっていました。
少しずつ体が回復してくると、睡眠時間は徐々に短くなっていきます。
ここで問題になるのが、睡眠リズムの乱れです。
一日中寝ている日々を過ごしてきたのですから、日中、どうしても睡眠に落ちてしまう時間があります。
そうすると、夜に眠れなくなる。
そして、朝、起きれなくなる。
これを数日繰り返すと、徐々に夜型の睡眠リズムになってしまいます。
でもここで焦って睡眠導入剤などを服用してしまうのは、少し待ったほうが良いと思います。
理由は二つ。
一つ目は、睡眠導入剤は「導入剤」だと思っていますが、その効果は日中の体のだるさを引き起こすことが多いと感じます。服用し始めは、寝起きは悪くなりますし、日中は体が重く動けない、そして眠ってしまう、そして、夜に眠れなくなる。という堂々巡りに陥りやすくなってしまいます。
二つ目は、夜眠れなくても、日中眠ってしまうので、トータルの睡眠時間は足りているのです。
過労やストレスで就労困難となる=体の症状は心因性のケースが多いです。
導入剤を服用しているのに「夜眠れない」「朝起きれない」「日中動けない」
この睡眠リズムの乱れは、ストレスとなって休養中の自分自身を苦しめてしまいます。
私はこの場合、そもそも導入剤の服用は、体の症状が回復してからでも遅くないのではないかと考えます。
導入剤を服用することによってストレスが増強するからです。
そのストレスに耐えうるくらい、体の回復が進んでいるのなら、睡眠リズムの改善の治療にステップアップしても良いかと思います。
睡眠導入剤を服用する前に、クリアしたいことは、
「日中、眠らない」ということです。
これが無理なくクリアできるようになれば、自然と夜に眠たくなる時間がやってきます。
単なる私の経験談ですが。
でもやはり復職するまでは、午前2時や3時まではなかなか眠れません。
そういう期間の起床はだいたい午前9時頃です。
考えてみると、就労時、仕事が終わるのが午前1時や2時でしたから、就寝できるのは午前2時や3時。つじつまが合います。就寝時間は遅いけれど、睡眠リズムは整ってきたということです。
これで体内時計の回復が前進したことになります。ほんの小さな一歩ですが。
復職後は、午前7時頃に起床しなければならず、日中は業務で眠れない、そうすると夜は早めに眠りにつけるようになります。必然的に睡眠リズムは回復していきます。もちろん、最初はきついですが、仕事が始まってしまえば目は冴えます。
復職後の就労環境が整っていれば、の話ですが。
私は、復職後、数週間は就労環境を整えることができたのですが、徐々に元どおり、朝日を拝みながら帰るようになり、いつまでたっても受動的には改善してもらえず、不安症状も悪くなったり良くなったり悪くなったり、結局悪くなり、退職しましたが。
退職後、現在休職中の身ですが、やはり就寝時間は午前2時か3時頃、朝は9時に起床しています。
睡眠リズムひとつとっても、回復への道のりは遠いですが、その一歩は小さくとも着実に回復できるように努力を続けなければと、思っています。